Beppu Convention Center(B-Con Plaza)

 本施設は、大分県の文化・情報発信基地として整備されたもので、コンサート、演劇、講演、会議、 集会などの多目的な利用が可能な複合施設である。設計は、大分県出身の建築家・磯崎新によるもので、 さまざまの幾何形態(馬蹄形、扇形、円筒形、楕円形)を組み合わせてデザインされた空間は、 多彩な表情をかもし出す。またこのように一見複雑そうに見える空間も、平面構成の上では、簡潔に まとめられており、高さを抑えた大空間に2つのホールを背中合わせに内包し、ホワイエを共有する 手法は、「奈良文化ホール」にも見られる近年の磯崎独自のスタイルである。
 施設の内部は、様々な機能を兼ね備えハイテクを駆使したコンベンション、国際会議、音楽専用ホール から構成され、コンベンションホールは、2,700uの矩形アリーナ面とスタンド席をもつイベントホール であり、最大収容人員8,000人の集会から展示会、スポーツなどの催しに対応したマルチスペースである。 国際会議場は、高度なAV機器を備え最大900人のレセプションホールをはじめ、中・小会議室からなる。 馬蹄形の音楽専用ホールは、オペラハウスを思わせる層状のバルコニー形式の観客席から臨場感あふれる ステージを鑑賞できる。
 また、施設背後には、高さ125mものシンボルタワーが弧を描きながら空中に伸びる姿は、非常に美しく、 高さ100mの展望ブリッジより望む別府の街は壮観である。