イスの疲労試験
実際に使用可能であるか否かを調べるため、疲労強度試験を行った。試験は、JIS-S9021(1999)に基づき、下図に示すイスを製作して行った。
正面
側面
疲労強度試験用の椅子形状(単位:mm)
試験手順

ワイヤーで前足を引張り100mm高さから落下させる この作業を5000回繰り返す

60kgの重りを座面に固定

試験結果

 試験開始前から、竹材表面には製作段階で生じたひび割れが存在した。これらのひび割れは竹材表皮のみに生じており、竹材内部までは至っていなかった。試験開始後、このひび割れの若干の進行が認められた。また、3000サイクルあたりから接合部に新たなひび割れが生じ始めた.これらのひび割れも竹材表皮のみに生じたものであった。  試験終了後、すべての接合部において引き抜けや、がたは全く生じておらず、十分使用可能な状態であった。

試験前後のひび割れの様子