試験体について

 試験体リストを右の表に示しています。

 長期載荷実験では、ボックス梁、トラス梁の2シリーズについて上弦材・下弦材に継ぎ手があるものと継ぎ手が無いものとを各1体ずつ、合計4体の試験体を製作しました。

 ヤング係数については、タッピング法により生じた音波をFFT(高速フーリエ変換)周波数解析器に送り込み、得られた基本縦振動数から求めました。これにより得られたヤング係数は、40〜78kN/cm2、含水率は50%前後であった。しかし、7.5材については伐採して間もないこともあり、ヤング係数28〜34kNcm2、含水率70%でした。

 下図に試験体の形状及び寸法を示します。

 

加力装置について

 上図に加力装置を示します.短期載荷実験と同様、支持状態は単純梁形式の支持としています。変位の測定は、試験体の中央および支持点のめり込み量、弦材に継ぎ手がある試験体では、袈弦材の継手の開きを変位計により測定しています.

 各試験体に載荷している荷重は、短期載荷実験において梁中央のたわみがスパンの1/600(12mm)となったときの荷重を採用しています。