木造立体トラス


研究背景

立体トラス構造は鋼構造においてはドーム建築などの長大スパン建築をはじめ、多くの実績を持っており一般化している。また、木質構造においても小国ドーム(熊本県小国)などに利用された実績がある。 本木造トラス構造は鋼管を用いたトラス構造に比べ重量が大幅に軽減されること、間伐材などの低品質材の有効利用が可能なこと、各地の地域産材を利用できることなどさまざまなメリットを持つ。

トラス施工例

JFEシビル株式会社HPより



研究目的

今井氏らの研究では丸太径がφ80、φ120、φ150の兵庫県産のスギやヒノキを用いて、引張実験、圧縮実験、座屈実験、ラグスクリュー引抜き実験などの実大実験を行い、小中径木丸太を使用したトラスシステムの設計法を構築し、φ80、φ120、φ150の丸太が構造材として利用可能であることを明らかにしている。  一方、一般に他地域のスギ材より低密度、低ヤング係数とされる九州産スギ材がこの本トラスシステムに利用可能であるかどうかは未知数である。そこで本研究では九州産スギ材がトラスシステムに利用可能であるかどうかを検討する。


トラスシステム

本研究で取り組む立体トラスシステムは、今井氏らによって研究・開発が進められてきたもので、これまで木質構造の立体トラス構造に多用されてきた鋼板挿入式接合によるものとはまったく異なり、 ラグスクリューを用いて木口面にエンドディスクを装着し、それを介してジョイントコーン、六角スリーブ、ノードと接続する新しい形式ものである。

トラス接合部

JFEシビル株式会社HPより

トラス接合部詳細

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