おおいた木造建築ファイル 000

磯矢邸 藩主の休息所として使われた武家屋敷

 武家屋敷は藁葺き屋根で作られるものが多かったが、杵築では1800年・寛政の大火の後には、防火上の観点から「火よけ屋根」と呼ばれた瓦屋根で建てられるようになった。その中でも、もっとも最初に建てられたのが磯矢邸である。

 もとは藩主の休息所である「楽寿邸」であり、現在の車寄せに相当する「御籠回し」や、北向き床を持った玄関からその格式を伝える。1824年には「楽寿邸」が廃止され、以後は武家屋敷として使われるようになった。
 建物はもちろん、庭園の木々も当時の状態に極力保たれており、各部屋の上座の位置より、それぞれ趣きの異なる庭園の眺めを楽しんでみるのも一興。
DATE
所在地/杵築市大字杵築字北台211-1
竣工/1864年前後
建物用途/資料館(武家屋敷)
構造規模/木造2階建
延床面積/u

開邸時間/9〜15時
休邸日/12月29日〜1月3日
観覧料/310円
MAP(Mapion)
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※このページは 大分大学 工学部 福祉環境工学科建築コース 木質構造研究室 の製作です
※記事・写真の無断転載・使用を禁じます ※2003年1月6日取材