おおいた木造建築ファイル 000

重光家住宅 国会議事堂の設計者が設計した屋敷

 向田川の河口の河原に建つ、庄屋の屋敷跡である。設計者は、現在の国会議事堂を設計した、国東出身の吉竹東里。ちょうど議事堂と同時期の設計である。施工は地元の大工、石工による。

 主屋は、本を載せたような切妻屋根といわれ、台所の上部に設けられた、明り取りを兼ねた小さな宝形屋根がアクセントになっている。室内は高価な材を用いており、廊下の板には継ぎ目がない。
 庄屋住宅ということで、玄関側には事務室と、応対用の窓も残っている。当時としては画期的だった電話のための、電話ボックスまで設けられていた。
DATE
登録有形文化財
所在地/国東市国見町向田1911
設計者/吉武東里
竣工/1932年
建物用途/住宅
延床面積/198u

土日のみ一般公開
入場料/200円
MAP(Mapion)
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※このページは 大分大学 工学部 福祉環境工学科建築コース 木質構造研究室 の製作です
※記事・写真の無断転載・使用を禁じます ※2003年12月14日取材