おおいた木造建築ファイル 000

旧緒方村役場 昭和初期の設計思想を伝える庁舎建築

 緒方盆地の北側の丘陵地、街を見下ろす位置に建つ洋風木造建築。1932年、緒方村と南緒方村が合併して新生緒方村が誕生した際、記念として新築された旧緒方村役場である。

 半切妻屋根、洋風瓦葺で、壁面は下見板張りだが、一部は鉄板スレートに張り替えられている。突出した正面玄関には、当時の流行だったスクラッチタイルや、丸型の装飾が施されている。

 1953年に新庁舎が完成してからは緒方町公民館、竹田直入医師会立豊西准看護学院として利用されてきたが、1992年から空き家状態となり、老朽化が進みつつある。
DATE

登録有形文化財
所在地/豊後大野市緒方町馬場字柏木574

設計者/三浦玲三
棟梁/首藤京馬
竣工/1932年
建物用途/未利用
構造規模/木造2階建・瓦葺
延床面積/u

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※このページは 大分大学 工学部 福祉環境工学科建築コース 木質構造研究室 の製作です
※記事・写真の無断転載・使用を禁じます ※2003年1月8日取材