おおいた木造建築ファイル 000
国木田独歩記念館 作家の過ごした視線で楽しむ資料館
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作家・国木田独歩が約10ヶ月を過ごした、坂本永年邸を改装した資料館。元を正せば1839年、佐伯毛利家11代高泰公が築造した別荘「御浜御殿」を、1870年に移築したもの。部屋ごとにデザインの異なる釘隠しなどからも、こだわりの一端が伺える建築物である。 当時は平屋建てで、独歩が下宿したという2階部分は、移築の際に加えられた。そのためこの部分の天井は、かなり低くなっている。かつて2階の窓からは、一面水田が見られたと伝えられ、同じ場所に座って、文豪の思いへ思いを馳せてみるのも一興。 館内は畳敷きのまま当時の面影を残しつつ、資料館としての機能を備えた、座って観覧する資料館。土蔵も展示室として再生されている。 |
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所在地/佐伯市城下東町9番37号 再生設計者/實設計社 竣工/1870年 建物用途/資料館 構造規模/木造2階建 入館料/200円 開館時間/9〜17時 休館/毎週月曜日 電話/0972−22−2866 MAP(Mapion) |
※このページは 大分大学 工学部 福祉環境工学科建築コース 木質構造研究室 の製作です
※記事・写真の無断転載・使用を禁じます ※2003年10月16日取材