おおいた木造建築ファイル 000

瀧廉太郎記念館 明治の代表的作曲家が2年半を過ごした武家屋敷

 「荒城の月」を初め数多くの名曲を残した作曲家・瀧廉太郎は、12歳から14歳までの2年半を、竹田で過ごした。その時の家が、現在は資料館となっている。
 元を正せば岡藩主中川家の家臣・岩瀬家の武家屋敷だった住宅。その後、大分県の官舎となり、廉太郎の父・吉宏が直入郡長に任命された際に、一家はこの家に移住してきた。

 武家屋敷としては小振りではあるが、寝室だった西側の部屋だけ低くなった天井から、元が武家屋敷だったことがうかがい知れる。
 庭は廉太郎の後輩だった鳥越恵子さんが「音の設計」を行い、廉太郎が音楽的な影響を受けたであろう、明治当時の竹田の音を再現する仕掛けがなされている。
 縁側に座り、作曲家が見た風景、聞いた音を愛でながら思いを馳せるのも一興である。 
DATE
所在地/竹田市大字竹田2120−1
建物用途/資料館
構造規模/木造平屋建

入場料/一般300円
開館時間/9〜17時(入場は16時半)
休館日/12月29日〜1月3日
MAP(Mapion)
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このページは 大分大学 工学部 福祉環境工学科建築コース 木質構造研究室 の製作です
※記事・写真の無断転載・使用を禁じます ※2003年11月30日取材