おおいた木造建築ファイル 000

臼杵城址大門櫓 おおもんやぐら 21世紀に再現された櫓門

 永禄5年、大友宗隣が築城した臼杵城は、その後慶長5年に稲葉貞通が入府し、稲葉氏が14代に渡って明治まで治めた。現存するのは、畳櫓と卯寅口門櫓のみである。
 また大門櫓は、1763年の火災で焼失した後、1768年に再建され、廃藩置県の際に藩主居館などとともに取り壊された。その大門櫓が2002年、130年ぶりに復元されている。

 復元に際しては、現存する櫓や、古地図、写真、発掘調査の成果を参考に、忠実に設計。地元臼杵市の職人が施工した。材も極力、当時と同じものが用いらている。まだ新しく、歳月を経た石垣に対してアンバランスさを感じられるものの、築城時の城郭建築の雰囲気を見ることができるという意味では珍しい存在。
 
DATE
所在地/臼杵市大字臼杵
設計者/大分県建築士会臼杵支部
施工者/新名建設工業
竣工/2002年
建物用途/史跡
構造規模/木造2階建
延床面積/u

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※このページは 大分大学 工学部 福祉環境工学科建築コース 木質構造研究室 の製作です
※記事・写真の無断転載・使用を禁じます ※2003年11月4日取材