おおいた木造建築ファイル 000

稲葉邸下屋敷 旧藩主の帰郷のために建てられた住宅

 臼杵城は廃藩置県の際に取り壊されたが、稲葉藩15台藩主・稲葉久道の長男、順通が帰郷する際の屋敷とするため、この稲葉家下屋敷が建てられた。城下町の有志により建てられたものと伝えられる。

 明治の建築ではあるが、入母屋造の主屋には、間口2間の式台付き玄関設けられ、上級武家の様式を引き継いでいる。杉、檜などの高級材が用いられ、書院造りの奥座敷、謁見の間である表座敷など、格式高い造り。
 2階建ての調理場を除いて平屋建てで、棟が互い違いに並び廊下で結ばれた、雁行型の平面を持つ。

 近年まで料亭として使われていたが、現在は市が買収し、一般公開されている。
DATE
所在地/臼杵市祇園洲6-6
竣工/1918年
建物用途/資料館
構造規模/木造平屋建

観覧時間/8時30分〜17時
入館料/320円
電話番号/0972−62−3399
MAP(Mapion)
TOPページへ戻る

 

このページは 大分大学 工学部 福祉環境工学科建築コース 木質構造研究室 の製作です
※記事・写真の無断転載・使用を禁じます ※2003年11月23日製作