おおいた木造建築ファイル 000

ギャラリー風雅・板井邸 武家屋敷を自らの手で再生

 建築家である主人が、自ら買い取り修復して、自邸として利用している武家屋敷である。竣工は1790年。その後明治〜大正にかけ増築され、1996年に改修された。

 リビングは天井を取り払い、吹き抜けの広々とした頭上空間が確保された。ただ、武家屋敷として使われていた当時は、天井がなかったものと思われる。
 玄関も改修の際に現在の位置となったが、これもかつて玄関があった位置であろうとのこと。長く「住み継ぐ」うちに生まれた、おもしろい原点回帰の現象である。

 住宅の一部を「ギャラリー風雅」として開放。武家屋敷の味わいと、石垣から見下ろす臼杵の街並みを、だれでも楽しむことができる。 
DATE
所在地/臼杵市二王座13組
竣工/1790年
改修/1996年
設計施工/市山村作左衛門
改修設計/板井登喜雄
建物用途/個人住宅・ギャラリー
構造規模/木造平屋建

電話番号/
0976-63-3341
蔵ギャラリー風雅ホームページ

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このページは 大分大学 工学部 福祉環境工学科建築コース 木質構造研究室 の製作です
※記事・写真の無断転載・使用を禁じます ※2003年10月31日取材