おおいた木造建築ファイル 000

鑰屋・可児醤油 400年の歴史を見守る醤油店

 市街地活性化の一環として、2002年11月にアーケードを撤去した臼杵市の商店街・八町大路。それにより全容を現した建築物の一つが、築400年を迎えた可児醤油である。

 稲葉貞通の臼杵移封の際、先遣隊として送り込まれた可児傳右衛門が興した醤油店で、それ以来400年に渡って当地にある建築物である。黒壁は、戦時中に米軍機の標的になるのを防ぐために塗られた名残で、創業以来の2階窓の鉄扉も金属供出されている。

 表口1階はギャラリーとして開放されているが、立派な座敷を持った2階や、醸造所の名残である倉庫などを含め老朽化は如何ともしがたく、2003年末より補修工事に着手する予定。
 八町大路の中でも中心部に位置しており、再生後は賑わいの中心としての活躍が期待される。
DATE
所在地/臼杵市
竣工/1600年
建物用途/ギャラリー
構造規模/木造2階建
延床面積/u

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※このページは 大分大学 工学部 福祉環境工学科建築コース 木質構造研究室 の製作です
※記事・写真の無断転載・使用を禁じます ※2003年11月1日取材