おおいた木造建築ファイル 000

旧矢羽田家住宅  県内唯一クド造りの住宅

峰がコの字となり前に谷のある前谷型の「くど造り」。      同じ「くど造り」でも、佐賀県内に分布しているものとは異なり、福岡県や熊本県に分布してものと同じく、土間と居室が別棟とする平行分棟形式から変化したものと推定されている。

ゴゼン部分の天井は竹箕子で、上はツシ(天井裏の物置き場)として利用。天井は全て竹で作られる。

かつてこのような形式の家が何件か見られたといい、この形式の家を指して「船並び」と呼んでいたという。

元々東大山小五馬にあった旧矢羽田家住宅は、現在のふるさと資料館横(大山町役場すぐ近く)に移築保存している。

クド造りの民家としては県内で唯一現在するもので、非常に貴重である。 現在建物が屋根荷重に耐えきれず、沈んできている。

DATE

国指定重要文化財

所在地/日田市大山町東大山

設計者/不詳
施工者/
竣工/18世紀後期 年
建物用途/資料館
構造規模/木造平屋建草葺
延床面積/162 u

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※このページは 大分大学 工学部 福祉環境工学科建築コース 木質構造研究室 の製作です
※記事・写真の無断転載・使用を禁じます ※2004年12月13日取材