おおいた木造建築ファイル 000
松下金物店 かつてのメインストリートに建つRC風看板建築
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別府温泉の中でも、かつてはメインストリートとして大阪・道頓堀に例えられた流川通りに建つ、看板建築の金物店である。 正面から見ると洋風だが、建物本体は和風という看板建築は、簡便な洋風化として震災復興時の関東で生まれた形式。いかに西洋の様式を自分たちの技術で消化するか、日本人棟梁の腕の見せ所だった。 ここ松下金物店の外観は、これもまた当時流行したスクラッチタイル張りである。倉庫も取り込んでおり、3階まで荷物を上げる巻き上げ機が設けられ、機能性も配慮した設計。2階吹き抜けの店舗から天井を見上げると、創業時の看板が歴史を伝えている。 |
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所在地/別府市元町1-22 設計施工/平野某(大工) 竣工/1930年 建物用途/商店 構造規模/木造一部3階建 MAP(Mapion) |
※このページは 大分大学 工学部 福祉環境工学科建築コース 木質構造研究室 の製作です
※記事・写真の無断転載・使用を禁じます ※2003年10月21日取材