おおいた木造建築ファイル 000

後藤家住宅　素朴な外観を見せる直屋農家の遺構

　庄屋の母屋として建てられた、大分県内でも古い部類に属する、素朴な外観の住宅建築である。厚幅で長大な鴨居・敷居を相欠きにし、土台を設ける建築手法などより、１８世紀中期（明和～天明）ごろの建築であると推定されている。

　大分県における直屋（すぐや）農家の好例としての価値が認められ、１９７５年に国の重要文化財の指定を受けた。これを受け１９７７年には保存のための大修理が行われ、今でも美しい姿を見せている。
　現在でも住居として使用されているので、ご主人が在宅ならば一声かけて、静かに見学するようにしたい。
DATE

国指定重要文化財
所在地／大分市大字荷尾杵

設計者／不詳
竣工／１７００年代中期
建物用途／住宅
構造規模／寄棟造り茅葺屋根・平屋建
延床面積／㎡

ＭＡＰ（Ｍａｐｉｏｎ）

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※このページは 大分大学 工学部 福祉環境工学科建築コース 木質構造研究室 の製作です
※記事・写真の無断転載・使用を禁じます　※２００３年１０月３０日取材