おおいた木造建築ファイル 000

小野屋駅 昭和の小野屋が残る駅と駅前

 隣の庄内駅の木造駅舎は2003年12月に取り壊されたが、同じ町内の小野屋駅は現役。昭和初期の1932年から、民営化後の現在まで活躍を続ける駅舎である。

 こぶりな切妻屋根の駅舎は、典型的な木造駅舎の姿。下見板の外観は、建築当初と大きく変わっていないものと思われる。青に白抜き文字の駅名板や、赤丸ポストなども昔のまま。
 建物内は時代に合わせて改造されており、吹きさらしだった待合室は扉が設けられ、空調完備となった。パネルやアルミの新建材が目立つ室内は少し冷たく感じるが、これからも長く使っていこうとする姿勢の表れと受け止めたい。
 駅前には1941年築の農協倉庫(RCブロック造)や、正面に半切妻屋根を載せた棟をつけた倉庫も見られる。
DATE

所在地/由布市庄内町小野屋

設計者/
施工者/
竣工/1932年
建物用途/駅舎
構造規模/木造平屋建
延床面積/u

MAP(Mapion)

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※このページは 大分大学 工学部 福祉環境工学科建築コース 木質構造研究室 の製作です
※記事・写真の無断転載・使用を禁じます ※2003年1月16日取材