● なぜ日田に八幡社が多いのか?とは・・・

 日田は天満社や八幡社がかなり多い。なぜかというと、山林行政というのは雷神である菅原道真を祀っているからで、その雷が落ちた時被害を避けるために日田郡のあたりは天満社の方が多いのだ。雷が落ちるのを防ぐのと天満社との関係は大宰府との関係のためである。そしてさらに大宰府と宇佐神宮との関係のためでもある。大宰府というのは古代から九州の1番政治の中心になっていた。 高良山は天満社というよりも武内宿禰がお祀りの中心になっている。八幡神というのは応神天皇のことで、その母親が神功皇后である。そしてその神功皇后を補佐したのが武内宿禰である。だから善神王といういい方もする。武内宿禰が八幡神である応神天皇を浜の市にお迎えしている。 従神門に祀られている神様がいわゆる八幡神の従神で、そこに阿蘇明神などといった神様が祀られている。応神天皇の八幡神を祀っている、そのガードをしている神様で、守衛みたいなものだから、阿蘇の神様などはみんな宇佐神宮の家来のようなものだ。 天満宮は古代の中でも平安時代にできた。藤原の一族の者たちから追い出されたというわけではないが、九州に左遷され、それの祟りで藤原の都の京都の者たちは雷にやられたりした人がかなりいるようだ。そしてそれが菅原道真の祟りだというので天満宮に祀られるようになったといわれている。

 

 

※このページは 大分大学 工学部 福祉環境工学科建築コース 木質構造研究室 の製作です

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