● 茶室とは・・・

 伝統技法と伝統的な材料というのが、そういった状態で入れ替わるかどうかというのはわからないが、修理ではまず痛んでいるところを直していく。それから建物の寿命を延ばすのに新しい材料を使う場合もある。古建物の修理の経過を見ていると、やはりその時代の技法というのが出ている。そうでないと茶室建築などは残らなかっただろう。茶室建築といえば小さな材料の組み合わせで、数奇屋大工という名前があるくらい、細かい仕事ができる棟梁たちが仕事をしていた。国指定重要文化財になっている待庵などは、壁の塗り方1つでも違うから、当時の技法で残そうとしたら大変である。 国宝に指定されている茶室は、妙喜庵の待庵( 京都 )、犬山の如庵、大徳寺の密庵の3棟で、中でも待庵は日本最古の茶室建造物として知られる。数寄屋造は茶室建築の手法を採り入れた建物である。

 

 

※このページは 大分大学 工学部 福祉環境工学科建築コース 木質構造研究室 の製作です

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