教官教育・研究活動状況【教職員別】

教官教育・研究活動状況

教官氏名	井上　正文
職名	教授
ホームページURL	http://www.arch.oita-u.ac.jp/a-kou/moku/index.cgi
メールアドレス	inoue@cc.oita-u.ac.jp
取得学位	工学博士（1982．9）
専門分野	木質構造学、建築構造学、木質材料学
研究キーワード	①木材，竹材，接合技術，強度性能，地球環境保全 ②既存建物，耐震補強，耐震性能，木造住宅，木造校舎
研究・教育・社会連携活動概要	１．研究活動
	国産スギ材及び竹材の建築部材への利活用に関する研究を主たる研究テーマとしている。具体的には、 ① 木材及び竹材の接合技術開発 ② 国産スギを利用した木製ブロックによる住宅工法開発 ③ 高温乾燥したスギ乾燥材の継手接合部の強度性能 ④ 在来軸組構法住宅の耐震性向上技術 ⑤ 竹材の引張強度性能評価法 ⑥ 竹製接合具の開発などに取り組んで来た。このほか、既存木造建物の長寿命化技術に関するものとして ① 木造校舎の耐震補強技術開発 ② 木造住宅手壊し解体工法の開発 ③ 歴史的木造建築物の補強技術なども研究対象としている。
	２．教育活動
	学部教育としては、＜木質構造＞＜構造力学＞＜鉄骨構造＞を担当している。大学院では、木質構造の設計法を中心に講義を行っている。いずれの講義も実務・現場の状況をベースにした説明を心がけている。また、これらの講義では、実物サンプルの回覧、簡単な実験、現場見学、工場見学も取り入れ、学生の理解を助ける工夫を行っている。他大学でも＜木質構造＞に関する講義（東京大学・京都大学・九州大学）を担当中又は担当した。
	３．社会連携活動
	産学官連携活動を積極的に行っている。具体的には、地元企業との共同研究はもとより、国土交通省や大分県（産業科学技術センター・林業試験場・衛生環境研究センター・竹工芸訓練支援センター）との共同研究にも取り組んでいる。また、平成１４年度は、文部科学省地域貢献特別支援事業にも参画して、地域貢献活動を行った。地元企業からの技術相談業務にも積極的に対応している。平成１３年～１４年新事業創出研究開発事業の補助を受け地元企業を含む、産学官の枠組みでの共同研究に取り組んだ。
研究業績（論文・著書等）	［著］建築木質構造（オーム社,2001.12） (Timber Structures in Architecture) ［著］建築構法（朝倉出版，1998．10） (Construction Method of Architecture) ［論］接着剤と接合金物を併用した木質構造継手接合部に関する実験的研究（日本建築学会構造系論文集　第489号，1996．11） (Experimental Study on Strength of Joints Composed of Metal Connector and Adhesive) ［論］木製ブロック壁体を有する木質系住宅の開発－水平力に関する強度性能－（日本建築学会技術報告集第3号 1996．12） (Development of Wood Brick Wall Structures - Structural Behavior for Horizontal Loads -) ［論］筋違端部の接合方法が片筋違入り木造骨組の構造特性に与える影響について（日本建築学会構造系論文集　第521号1999．7） (Effect of Conneting System at Brace End on Structural Behavior of Wooden Frame) ［論］Structural Behavior of Composite Beams Composed of Sugi Lumber (Proceedings of World Conference on Timber Engineering 2000, Canada, 2000. 7) ［論］木質構造研究の動向調査とデータベース化（日本建築学会技術報告集　第14号2001.12）［論］竹製接合具と接着剤を併用した木材接合部の開発（九州森林研究第56号 2003.3）
科学研究費等取得状況	○平成８～９年度、科研基盤（Ｃ）（２）　「接着剤と接合金物を併用した木材接合法による木造住宅の耐震補強法」（代表） ○平成９年度、（財）第一住宅建設協会調査研究助成金　「地震時における木造住宅耐力壁の内外装仕上材被害防止に関する基礎的研究」（代表） ○平成９年度、大分県地域産学官交流調整会議研究助成金　「木造住宅におけるバリアフリー空間確保のための木造トラス梁の開発」（代表） ○平成11年度、（財）トステム建材産業振興財団研究助成　「竹材の木造住宅への有効利用に関する研究」（代表） ○平成11～12年度、科研基盤（Ｃ）（２）　「木造住宅におけるバリアフリー空間構築のための木製合成梁の開発」（代表） ○平成13年度、新事業創出研究開発事業　「竹製接合具の開発とその性能評価及び量産化技術の確立」（代表） ○平成14年度、新事業創出研究開発事業　「型枠工事におけるエコパネル工法に関する研究開発」（分担） ○平成14年度、文部科学省地域貢献特別支援事業　「廃棄物の再利用に関する研究」
所属学会名	日本建築学会，日本木材学会（九州支部評議員），日本林学会，大分県建築士会，日本木材加工技術協会(九州支部理事)，日本生活支援工学会,NPO木の建築フォラム,木質構造研究会,大分県木造建築研究会（副会長）
教育活動（担当授業）	○大学院教育（担当授業科目名）
	構造力学特論木質構造設計特論
	○学部教育（担当授業科目名）
	木質構造構造力学鉄骨構造鉄骨構造演習
地域における社会的活動（審議委員等も含む）	大分県建築審査会委員，大分県産材需要拡大促進対策協議会委員，大分県森林総合技術会議委員，大分県科学技術振興会議課題評価委員，大分労働基準局届出審査委員，（財）大分県建築住宅センター理事，大分県バリアフリー歩道推進会議委員（国土交通省）,（社）大分県建築士会常務理事
共同研究・調査・受託研究等の実績	共同研究（１３件）、受託研究（３件）
その他（表彰等）	平成１４年度日本木材学会地域学術振興賞＜九州産杉材及び竹材の建築部材への利活用に関する技術開発とその普及活動＞(2003.1)