1999年度修士論文
コンピュータグラフィックス手法を用いた
高密度都市景観に対する
評価構造についての研究

3.地形モデルの構築 

3.1.等高線データ

地形モデルの構築にあたり、ソウル市立大学造景学科造景電算研究会「ラコムス」作成の等高線データ(DWG形式)の提供を受けた。この等高線データに含まれる情報の種類は以下の通りである。
  • 等高線(標高20mごと)
  • 市域境界線
  • 河川外形線
また、この等高線図を図 5に示す。
図 5 ソウル市等高線図

3.2.メッシュデータへの変換

前記の等高線データを3次元モデルとして取り扱うために、メッシュデータへ変換した。変換の手順は以下の通り(図 6参照)。
  • AutoCAD上で等高線データをDXF形式へ変換し保存する
  • C言語によるプログラムにより、DXF形式の等高線データを読み取り、この上にxy軸方向双方に50m間隔でグリッドを設定する
  • グリッドの交点(交点O)それぞれについて、この交点からx軸の正方向、x軸の負方向、y軸の正方向、y軸の負方向の4方向それぞれに対して最も近いグリッドと等高線の交点を探索する
  • これら4つの交点から、交点0までの距離(Dx1、Dx2、Dy1、Dy2)を計算する
  • x軸y軸それぞれについて、交点0の高さ(Hx、Hy)を按分計算する
  • このうち大きいものを交点Oの標高値として保存する
  • B〜Eを市域内のすべてのグリッドについて繰り返す
図 6 メッシュ交点の標高値の計算例

3.3.CGによる視覚化

作成した3次元地形モデルをコンピュータグラフィックによって表現したものを図 7〜図 8に示す。

図 7 ソウル市全体を南東方向上空1000mから望む
図 8 対象地域周辺を南東方向から望む


なお、図 7はソウル市全体を表現したものであり、図 8は本研究の対象地域が位置する丘陵地部分を拡大したものである。

 


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