平成10年度 卒業論文
柳川市の水郷景観の水路空間に関する研究 ーゆらぎを用いた解析ー
各構成要素のゆらぎによる解析 |
ゆらぎについて
ものの変化が不規則な様子、それがゆらぎである。はっきり定義するのは難しいのですが、予測できない変化という。しかし、予測は規則性があるので、少し難しく言えば、決定論的な予測からのズレということ。
1/fゆらぎについて
音楽で言うと、ラジオのノイズの“ザー”という音と、メトロノームの規則正しい音とのちょうど中間に当たり、不規則さと規則正しさがちょうどいい具合に調和している状態である。人体のリズムが“1/fゆらぎ“になっていることから、人に快適感を与えると考えられている。
ゆらぎの表現方法は、数値X(t)をフーリエ変換し、X(f)を二乗平均を取ったものが、パワースペクトルとなり、この値がゆらぎの大きさを示すことができます。このような方法で、堀幅、進路変化、建物、橋、水埠・船乗り場、林、空き地(農地・空き地・駐車場)、水路(支流)を内堀と外堀についてゆらぎの大きさを求めていきます。