5. 代替案のモデル化


5.1 高さコントロール手法建物形状の建物の幅・奥行きを操作することは、あまりにも自由度が高すぎて、恣意的になることが予想される。同様の理由で、建物配置の操作は、あまりよいとは言えない。さらに、面積関係の操作は、現状のアパート群に必要とされている密度を維持して、より良い景観のコントロール手法を模索するという研究の目的にそぐわないと考えられる。そこで、景観に大きく影響を与えていると思われる高さ関係指標に着目し、操作をおこない、シミュレーションをおこなう。コントロール手法は以下に示す3つに設定する。以下説明する。

5.1.1 高さ70%モデル

現状の建物の高さを一律下げたモデルである。その変化量を現状の高さの70%に設定しモデル化を行う。容積率は現状より低いものとなる。

・高さ70%モデル

 

5.1.2 境界距離比例モデル

建物重心から敷地境界線までの最短距離=境界距離比例して建物高さが変化するモデルで、敷地中央に向かうほど高くなるモデル。山形となる。現状の容積率を維持したモデルで、平面的に捉えたもの。

その傾きを緩やかな0.2ときつい0.4に設定。

・境界距離比例/0.2モデル

・境界距離比例/0.4モデル

 

5.1.3 標高比例モデル

村山

 

建物重心の標高に比例して建物高さが変化するモデルで、標高が高くなるほど建物高さが高くなるモデル。現状の容積率を維持したモデルで、立体的に捉えたもの。

その傾きを緩やかな0.3ときつい0.5に設定。

・標高比例/0.3モデル

・標高比例/0.5モデル


村山部屋

村山部屋