black board chair of 佐藤誠治 建築・都市計画研究室

2009年 SMOKERS' STYLE COMPETITION

テーマ「パブリックスペースでの喫煙スタイル 人々の集う風景」

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提案:「black board chair」

これは、背もたれがブラックボードとなった椅子の提案です。黒い背景のもとで、喫煙者はタバコを吸います。白い煙はいつもより強調され、喫煙者や非喫煙者に存在をより意識させます。非喫煙者はその煙を見て、自分とタバコの距離を選びます。喫煙者はいつもより存在感のある煙を見て、相手とタバコの距離に配慮します。

ブラックボードは誰でも利用することができます。おしゃべりの中で生まれた絵、子供たちの落書き、街路沿いのお店の今日一日の広告。灰皿が管理されてきたように周辺店舗の人々によって管理され、毎日リセットされます。その日の街の色を映し出すブラックボードチェアを共有することで、喫煙者と非喫煙者の距離は近くなります。

妹島氏
この敷地だけでなくて駅などでも使えそうですね.待ち合わせの目印や休憩場所になるし,情報も得られる.場所によってアレンジすることができそうで,発展性も感じられます.
妹島氏
スポンサーが付きそうですよね.
西沢氏
灰皿の分散を少ない投資額で実現できる案だと思います.お店のサインボードや告知などにも使えますし,実際に使うとなると,もっといろんなアイデアが生まれてくるように思いました.

受賞者

  渡邊 智子