明日へと誘う銀の風呂 of 佐藤誠治 建築・都市計画研究室

ハンスグローエ ジャパン
バスルーム デザインコンペ 2010

テーマ「日本の風呂」

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提案:「明日へと誘う銀の風呂」

現在の風呂の起源は、沐浴と禊である。
神道としての風呂から始まった。
そのせいか、日本人は風呂に入ることに義務感をもっているように思う。
毎日風呂に入るというのは、ここに理由があるのかもしれない。

つまり、風呂に入る行為は、儀式のようなものであると言える。
今日から明日へ移るため、身を清める儀式。
よく働く日本人にとって、風呂とは明日への活力を養う場でもある。

外の空間から離れ、儀式としての風呂空間を強調することで、
風呂の時間を楽しむことはできないだろうか。
今日の疲れを洗い流し、明日への目を向け歩き出す。
そんな空間を提案する。

◆Curtain
風呂の空間はカーテンで仕切られる。
円を描くカーテンは、風呂を外部からゆるやかに切り離す。

◆Form
浴槽は正方形が上へ行くにしたがって広がる形。
和風をイメージしている。

◆Silver
浴槽と床は銀で塗装している。
ハンスグローエのクロムメッキと合わさって風呂空間は銀に覆われ、
外とは違った時間が流れる。

受賞者

  野口 浩平