次に、「線状都市」のゾーニングについてですが、人々はいくつかのゾーンに分割されて住むという計画になっていた。

 これらと地の値段によって決定されることになっており、その土地の値段というものは、鉄道に近いほど増加すると言う原則に基づいていた。したがって、最も裕福な層は、最も地価の高いところ、すなわち、鉄道に最も近接したところに居住し、最も貧困な人々は鉄道から一番遠い地域、そしてその中間の階層の人々はその間、すなわち中心となる鉄道路線と交わるような街、通りに向かって住むという風な計画であった。

 これは、ただ単に社会階層を地理的、物理的に分けるということだけによってその社会の統一性が保てるとは限らないし、異なったグループ同士の人々が平和的な共存ができるといった保証もないことから取り入れられた。

 また、住宅は主要な大通りに沿って平行に、個人の所有する土地に建てられた。集合住宅ではなく、各家族が個別の住宅を持つことによって、火災や病気が起こったときに、それが広がっていくことを減少させることが非常に容易になること、、また、一戸建ての住宅を作っていくということは、それぞれの家にとって、より多くの光と空気を十分に取り入れることができ、その結果、都市の居住者のために、より健康で快適な環境を作り出すことができる。

 

大通りの全長約4120m:幅員40m

街区:100×200:80×200

 

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