1997年度卒業研究
地形と土地利用データを用いた
景観構成条件による地区類型に関する研究
4.メッシュデータによる地形及び土地利用4.1. 地形本章では、本研究のベースとして利用する標高データと土地利用データの2種類のメッシュデータを用いて、大分市の地形条件および土地利用分布を把握する。標高値の構成は表 3のようになっている。 ![]() ![]() ![]() 4.2. 土地利用メッシュデータによる土地利用の構成は表 4のようになっている。![]() 4.2.1. 住宅地住宅地は、大分市中心部から平野部を中心に東方向・南方向へ広く展開している。丘陵地帯においても中心部に近い西部丘陵地帯、霊山山麓および明野などは住宅地としての開発が広く進行している。また、CBD地区においては住宅地の比率の低下が顕著に見られる。![]() 4.2.2. 商業地商業地は中心市街から国道10号線197号線210号線を中心に、道路沿いに線状に密集して立地する。面的な立地傾向が見られる地点は、中心市街および中心市街から高城方面への地区、国道10号線と210号線の分岐地点を中心とする地区である。![]() 4.2.3. 工業地工業地は臨海部の工業専用地域と鶴崎および坂ノ市の一部内陸部に集中立地しており、その他の地域においては密度薄く散在している程度である。![]() 4.2.4. 農業用地農地は郊外の平野部を中心として、周辺の丘陵地帯にかけて分布する。とくに大分川および大野川の中流部に沿った地域では水稲耕作が広く行われており、農地率も高くなっている。![]() 4.2.5. 森林・荒地森林・荒地は、丘陵地帯・山地帯を広く色濃く覆うが、一部中心部に近い丘陵地帯で市街化が進み、森林・荒地の比率の低下が顕著に見られる。
4.2.6. その他の土地利用そのほかの土地利用について特徴的な点を特に指摘する。公共施設用地では、敷戸周辺に高密度に分布する地区が存在するが、これは自衛隊駐屯地である。道路は、市街地周辺で密度が高い。水面・河川・水路の高密度メッシュは、大分川・大野川の流路および河川敷である。![]()
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