1997年度卒業研究
地形と土地利用データを用いた
景観構成条件による地区類型に関する研究

5.2. 1次判定

 1次判定では、個別メッシュ単位で、メッシュ属性を判定する。メッシュの属性の判定には平均標高値と土地利用構成比を用いる。判定の結果として、「5.1.」で示したゾーン区分により分類したメッシュ属性を出力する。なお、この時点で判定条件に適合しなかったメッシュは「その他」として留保する。判定のフローを図 14に示す。 

 
 

                図 14 1次判定のフロー 
  判定結果を図 15に示す。 
 
              図 15 1次判定出力 
 判定結果は、土地利用、地形の状況に準じた内容となっている。すなわち、市街地が北部平野部および大分川下流から中流の平野部とその周辺の丘陵地に主として展開し、農地が大野川中流部および大分川中流部の平野およびその周辺の丘陵地に展開している。また、主要な3つの山塊とこれらから伸びる丘陵地には自然景観が集中して残存している。 
 また、ゾーン区分の分布状況を概観すると同一区分のメッシュがまとまりをもって分布する傾向を読み取ることができるが、まとまりの境界部分において異種区分が錯綜したり、孤立点とが生じているメッシュも多数観察できる。ひきつづき、2次判定では1次判定の出力を用いて、さらに明確なまとまりをえるための作業を行う。 
 
 
 


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