1997年度卒業研究
地形と土地利用データを用いた
景観構成条件による地区類型に関する研究

6.視点場分析〜視点場としての地区類型

6.1. 視点場分析の概要

 第五章で設定された「景観ゾーン」が景観構成要素としての特性による分類であるのに対し、本章では、視覚的な特性によるメッシュの類型化を行う。すなわち、「景観ゾーン」に対する視覚指標を変量とし、各メッシュをケースとする多変量解析を通して、いくつかのクラスタを導出することとする。分析手順の概要は以下のとおりである。
 
    @可視判定
      全メッシュについて、それぞれ全ポリゴンに対する可視/不可視の判定を行う。

    A視覚指標収集

      全メッシュから。全景観ゾーンに対する可視率を算出する。

    B因子分析

      メッシュをケースとし景観ゾーンに対する可視率を変量とした因子分析を行う。

    Cクラスタ分析

      因子分析の結果得た因子得点によってクラスタ分析を行う。

    Dクラスタ特性の把握

      クラスタと因子との関係を論じ、クラスタ特性を把握する。

 本章では、本研究のベースとして利用する標高データと土地利用データの2種類のメッシュデータを用いて、大分市の地形条件および土地利用分布を把握する。 
 



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