1997年度卒業研究
地形と土地利用データを用いた
景観構成条件による地区類型に関する研究
 

6.4. 因子分析

 主因子法により因子抽出を行い、9因子を得た。因子負荷量を表 9に示す。

     
                表9 初期の因子負荷量

 さらに、抽出された因子に関してバリマックス回転を行い、その結果を表 10に示す。


     
                表 10 回転後の因子行列
 各景観ゾーンに対する可視率は、視点場メッシュと景観ゾーンの位置関係および周辺の地形条件に左右されるものであるから、各因子は景観ゾーンに対する可視率を規定する地理的な条件を示していると推定され、各因子に対する因子負荷量の高い景観ゾーンのグループは、地理的な等質性の高いグループであると解釈される。各因子に対して因子負荷量の高い変量に対応するゾーンのグループを図 22に示す。
                図 22 因子=ゾーングループマップ
 因子Tのゾーングループは大分川を挟んで、高崎山山麓から霊山山麓までの一帯に位置する。因子Uのゾーングループは東部の海岸地帯から九六位山嶺の山麓までの一帯に位置する。因子Vのゾーングループは大野川周辺の内陸部に位置する。因子Wのゾーングループは大分市の中心市街地とその周辺および高崎山に位置する。因子Xのゾーングループは大野川の下流部の平野と明野付近の丘陵地に位置する。因子Yのゾーングループは吉野盆地周辺に位置する。因子Zのゾーングループは大分川と、松岡から明野の丘陵地帯に挟まれた地域に位置する。因子[のゾーンは霊山・本宮山を中心とする山塊である。また、因子\のゾーンは九六位山嶺に相当する。



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