![]() |
||
ここでは、私の研究テーマである「都市景観」について考えることや、
■景観に対する問題意識 戦後経済において、都市は「住みやすい」ことよりも、的確な発展が可能な機能性と安全性を兼ね揃えた「経済の器」であったことは、誰もが知るところであり、全国総合開発計画といった国の政策からも伺える。更に、住みやすさや人間と自然の調和を謳った二全総以降の国家政策も、急激な都市の成長スピードについて行けなかったのが事実で、これが自然景観において重要なToolとなる乱開発規制や都市景観上問題となる都市過密に影響を与え、追い討ちをかけたことは言うまでもない。
■景観研究の必要性 しかし、平成10年の都市計画法一部改正でもみられるが、ここ数年、成熟期を迎えた社会において「やっと」個性ある景観への配慮が国レベルで感じられるようになってきた。
■景観研究の問題点 先にも述べた、景観研究の種々の解析手法は現代都市計画に大きな意味を持っていると言えるが、その殆どが現状の景観特徴の把握にとどまっており、現実味が薄いことは否めない。対象は社会であるのに、机上の理論が優先している研究は論外であるが、私は、この問題点克服に努めたいと考えている。(←努め中^^;) 悲観的なことを、つらつらと書いてしまいましたが、やはり底辺にいる住民の動きがまちを変え、都市を変え、景観を変え、 ・・・・・・「まちを変えようとする力」が強いのは、都市の状態やイメージ、景観問題に直面している観光地なのではないか・・・・・・
■大分県別府市の魅力的な景観 ここからは研究対象都市=国際温泉観光都市・大分県別府市の魅力的な景観を、研究によって得られた知見も添えてご紹介します。 そこでまず、別府市の景観特徴からご紹介。 |
||
![]() ![]() |
||
大分県別府市は国東半島と佐賀関半島に挟まれた波静かな別府湾に面し、山陰系火山帯に属する鶴見岳を背にして開けた東西13km・南北14km・面積125.26km、秀峰・湖・滝・海、そして温泉と豊かな自然の恩恵を受けた街である。
|
||
|
||
|
||