7.総括

本報では、これまで研究の遅れていた街路樹を含めた街路景観に着目して、CGによる街路の作成を行い、それを用いたCGアニメーションによる評価実験を行った。
その結果から、因子分析により5つの因子軸が得られ、さらに重回帰分析から、それら5つの因子軸のうち「誘因性」が人の街路景観評価に強い影響を与えることが明らかになった。
また曲面回帰分析から建物と街路樹の高さが高くなるにつれて街路景観評価が低くなり、被験者は「好ましくない」と感じることが明らかになった。さらに曲面回帰分析によって得られた回帰式は、良い街路景観評価が得られる建物高さと街路樹高さを求める式として有効であり、その式から建物高さ22m(7階)の場合を例にとり、街路樹高さと街路景観評価の予測を行った。

 

因子分析
5つの因子軸「印象性」、「躍動性」、「誘引性」、「空間性」、「開放性」が得られた。
重回帰分析
5つの因子のうち、「誘引性」が人の街路景観評価に強い影響を与えることが明らかになった。
曲面回帰分析
建物と街路樹の高さが高くなるにつれて街路景観評価が低くなり、被験者は「好ましくない」と感じることが明らかになった。
曲面回帰分析によって得られた回帰式は、良い街路景観評価が得られる建物高さと街路樹高さを求める式として有効であり、その式から建物高さ22m(7階)の場合を例にとり、街路樹高さと街路景観評価の予測を行った。

分析のまとめ



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