占有割合の抽出

本研究で研究対象地域とした九重地域の景観的特徴は、「九重連山を眺望できる草地景観を有する地域である」といえる。草地景観とは「開放性があり、見通しがきく景観」である。従って、九重地域の景観的特徴の決定には、地形形状が大きく影響していると考えられる。このことから、九重地域の主な景観構成要素は、地形指標である「山」「草原」、それに必然的な景観構成要素である「空」を加えた3つが考えられる。

そこで、 九重地域のシークエンス景観の特徴を明らかにするため、景観画像を「空」「山」「草原」の3要素に塗り分け、それぞれの要素ごとにピクセル数をカウントし、全画像に占める占有割合を求める。 この景観構成要素に塗り分けた画像を以後、占有画像と定義する。

なお、画像において、スカイラインよりも上部を「空」、下部を「山」と「草原」とした。しかし、「空」と「山」の境界は、スカイラインによって明確に区別されるが、「山」と「草原」は明確に区別することは難しい。そこで、地図より、標高線の間隔が狭くなり始めている標高が山と草原との境界であると考え、標高950m以上の地域を「山」、それ以下の地域を「草原」とした。

 

▼景観画像(視点場26)
景観画像
矢印
占有画像
▲占有画像(視点場26)
矢印
グラフ

「空」,「山」,「草原」それぞれのピクセル数を垂直エリアごと(X1〜X4)にカウントし、全画像に占める占有割合を求める。




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