4. 現状建物のモデル化

4.3 建物ブロック単位

4.4 高さ設定および調整


4.3 建物ブロック単位

シミュレーションをおこなう際、どの大きさで1つのブロックとみなすかという値で、そのブロック毎に高さ変化を与え、シミュレーションを行っていく。現状の建物の幅が大きいことから、建物毎に高さの変化を与えてシミュレーションモデルを作成するよりも、さらに細かい値で区切られたブロック毎に、高さの変化を与えるシミュレーションモデルを作成するほうが、現状の建物との比較を行った際、明確にその違いが分かるのではないかと考えた。

そこで、面積に注目して、ブロック単位設定を行った。

面積毎の建物数は、200〜250uでその分布が多く、また2世帯平均床面積も236uということから、235uをシミュレーションにおいて高さ変化を許す最小単位とて設定することとし、この235u以上から2倍の470u未満の床面積であればそのまま、470u以上場合は235u以上のできるだけ小さいブロックに分割する。ただし、現状、同一建物内で高さ変化が起きている部分、また、同一建物内で地盤面の高さが異なる部分については、235uに満たなくても1つのブロックとして扱うこととする。

4.4 高さ設定および調整

建物の高さとは通常地盤面から建物頂部までのことを指す。しかしここでは、1つの建物について、いくつかの細かいブロックに分割しているので、通常の計算方法では正確な高さを計算できないと考えられる。そこで、以下に記す計算方法を用いて、より正確な建物の高さを算出する。

建物高さ=(基準高-標高)+調整値+階数*階高+パラペット+基礎

村山部屋基準高・・・各建物の最高点の標高

村山部屋標高・・・各ブロックの重心の標高

村山部屋調整値・・・ 同一建物内で地盤高が異なる場合のその差。また、写真とCGを見比べた時、高さが異なる建物については、数値を入力して調整をおこなう階数各ブロックの階数


村山部屋

村山部屋