【教育・研究組織について】
建築学プログラムは,環境系 と計画系(旧建築環境計画講座) ,建築材料・施工系と構造系(旧建築構造設計講座)に分けられる。
環境系
環境系の講座では、生活において快適または不快でない生理・心理・物理的環境を予測することを主たる研究・教育のテーマとしている。具体的には自然光・人工光による合理的な照明の基礎と実際、自然エネルギーの建築への応用手法(環境共生手法)、建築・都市における音環境の解析・制御・評価、建物周りや室内の気流解析、熱負荷計算・体感温度と快適な空調システム、CAAD(コンピュータ支援建築設計としての透視図プログラム、等時間日影 計算プログラム、体感温度計算プログラム、室内の温熱・気流性状解析プログラム...)等である。これらの建築環境と設備の実務と基礎理論についてコンピュー タシミュレーションを基礎としてまとめている。
計画系
計画系の講座では、生活・生産活動と空間との関連について解明し、それによって得られた知見を実際の建築、都市、地域空間の計画、設計に適応する方法に ついて研究教育を行っている。研究テーマは大きく建築設計と都市計画・都市設計の2つに分かれる。
建築設計では、地域開発や地域の活性化と建築施設の関連を捉えた設計の方法論と適用の事例研究を行っている。とくに、中心市街地の活性化のための整備手法 や地域施設の設計、地域住宅地の設計などである。また、都市計画・都市設計では、GISやリモートセンシングデータ解析をもとにした都市の土地利用、景観分析、都市空間解析、地方都市圏の構造、中心市街地・商店街の活性化、都市・地域開発のための分析と計画・デザインである。
建築材料・施工系
建築材料・施工系の講座では、耐久性、先端材料、リサイクル・リユース、エコマテリアル及び力学的特性をキーワードとしてコンクリート工学に関連した事項を研究課題として取り上げている。
現在は、コンクリート部材・構造物のひびわれ発生のメカニズムとひびわれ発生に対する対策並びに補修・補強技術の開発、コンクリート構造物の耐久性に関す る研究各種産業廃棄物の有効利用に関する研究、木炭、竹繊維など自然素材を活用した建築ボードの開発、カラーポーラスコンクリートの特性に関する研究など を進めている。さらに、長年にわたって、コンクリートの強度、クリープ、乾燥収縮などコンクリート工学において基礎的となる諸物性に関するデータを蓄積し、理論構築を進めている。
構造系
構造系の講座では、主として、
1)地震に対する建築構造物の安全性に関連した鉄筋コンクリート造及び壁式構造(型枠コンクリートブロック造や枠組組積造)の耐震設計や耐震補強・補修及び耐震・制震要素の開発に関する研究
2)鉄筋コンクリート造や鉄骨造の集合住宅やホテル建築などの二重床工法に関する開発研究
3)コンクリートブロック塀の耐震安全性向上に関する研究
4)木造建築における各種部材や接合部の構造挙動と接合法に関する開発研究
5)木造建築の解体・リサイクルに関する研究
などを行っている。
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