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本研究の成果 |
(1)可視不可視分析によって、九重連山の可視領域が明らかになった。 やまなみハイウェイからよく見える山は、涌蓋山、泉水山、沓掛山、扇ガ鼻、指山、星生山、三俣山、平治岳で、逆に全く見えない山は稲星山、大船山、中岳であった。 (2)九重連山の可視領域内で、やまなみハイウェイ上に51の視点場を設け、そこから見える車窓景観を景観画像として抽出した。 (3)景観画像を「空」「山」「草原」の3景観構成要素に塗り分けた占有画像から、各景観構成要素の占有割合を抽出し、クラスター分析にかけた。結果9つの景観タイプに分類された。 (4)やまなみハイウェイのシークエンス景観は、遠距離景となる視点場では景観タイプType5〜9が、近距離景の視点場ではType1〜4が展開される。前者の視点場は概して平坦な地形にあり、草原が開け見通しの良い景観となっている。対して、後者の視点場は起伏の激しい地形にある。九重連山の山中にあるため、樹木により視界が遮られ、山容が見えない場所も多い。 (5)視点場27、39はシークエンス景観の分節点であると考えられる。 |