モデルの設定


人々の精神文化のよりどころであり、景観という見地からも深い意味合いを持つ地勢に着目し、またその中に風水的要素を見出すことのできるモデルを設定する。景観という観点から、山、水、森というモデル設定の要素を定義し5つの立地類型を作った。ここでは、蔵風得水型、谷奥型を紹介する。

@蔵風得水型(図左)
主たる山に対し、左右に走る支脈としての山、また前方に流れる流水。地中に流通する生気が水によって限られ、風によって散らぬ場所としての蔵風得水の地において、山々や河川は領域を形成し、また境界としての山々、河川は視対象ともなりうる。

A谷奥型(図右)
日本人の心象風景の一つの典型である谷間の農村を彷彿させる型である。左右から境界を形成する山々が迫り、河川がその間を走る。それらは、視対象が感じることのできるような距離に存在する。



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