12:35。台湾に着陸。わたしたちは「間に合わーん。」とわめきながら、タイ行きの飛行機目指して猛ﾀﾞｯｼｭ！ タイまで3000歩を目指していた城さんだったが、背に腹は変えられん！ってヤツで、歩く歩道も使わずに走る！！ しかし、どこに行けばいいのか分からなくて、どこか知らないところのﾂｱｰの添乗員さんをつかまえて聞く。 でも、英語ー。どーしよー。わからーん。「バンコク！バンコク！」と連呼する私たち。なんとかなった。ありがとう。どこかの優しい添乗員さん。

ハア、ハアと息を切らして搭乗口に着く。もう、飛行機は出てしまったんだろうか。 辺りを見回しても日本人らしき人は見当たらないし、周りの文字は良く分からない漢字だらけだし、とにかく不安になってしまう。 本当に飛行機は出てしまったんだろうか・・・。

今、何時なんだろう。とその時私はふと、空港の時計を見てみた。「12時か。」・・・あれ？ 今度は自分の時計を見てみる。「１時。」

「・・・そっかー。時差かー！！！」

そうです。私たちは時差があることをすっかり忘れてて、しっかり勘違いして、勝手にあせっていたのである。 かなり、大馬鹿なわたしたち。日本と台湾とは１時間の時差、タイとは２時間の時差があったのだ。 笑ってしまった。ここまでくれば本当に笑える。

そんなこんなで、馬鹿な勘違いだと判明して、飛行機の時間までまだしばらく時間があることが分かった 私たちは、「馬鹿だよねー。わたしたちー。」とか言いながら笑っていた。
その時、「ちょっと、君たち。」おじさんが話し掛けてきたのである。