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あやしい日本人のおじさん。 | ||||||||
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なに、この人。きっと、私たちはすごく変な目でこのおじさんを見ていたと思う。
でも、それは致し方ない。このおじさん。
日本人なのは間違いないのだが(だって、日本語喋ってるし。)
背広に黄色のキャラクター入りネクタイをして、頭には麦わら帽子。
寅さんみたいな格好だ。あやしい。本当にあやしい。 「君たち。2人だけなの。タイでは気をつけなければだめだよ(かなり強い口調)!」おじさんは話し始めた。 このおじさんは始めてタイに行った時、エレベーターでタイ人に囲まれて身ぐるみはがされたらしい。 だから、タイでは油断をしないこととか、タクシーはふっかけてくるから、乗る前にきちんと値段交渉をすること など、細かく注意してくれた。色々と教えてくれるのはありがたいのだが、あまりにも凄い剣幕だったので はっきり言って怖かった。・・・そんなに私たちって、油断だらけなんだろうか・・・。 おかげで、私たちの浮ついた気持ちもすっかり冷めてしまった。 12:15。沈んだ気分のまま再び飛行機に搭乗する。心なしか口数の少ない私たち。12:35。ちゃんと、定刻通りに離陸。 しばらくしておやつTIME。まさかと思ったが、またまたピーナッツ。 全くこうも立て続けにピーナッツを出されては、鼻血が出そうである。 そんなことを思っていると、なんだか何処かからパンの匂いがするような気がしてくる。 そう・・・。今日2回目の機内食が運ばれてきてしまったのだ。 おなかがいっぱいなのにも関わらず、しっかりともらってしまい、またまた食べ始める。 私はチキン。城さんはフィシュ。でも、このチキンの味がとっても中華チックでどうしても私の口に合わない。 「だめだわ。この味。」ということで、城さんのフィシュをいただいた。 飛行機の高度が下がってきた。いよいよ、タイが近づいてきたのである。あー。ドキドキする。 |
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