第一章 はじめに


 高度経済成長期が終わりを迎え、機能を優先して開発を押し進めた結果、 ふと気付くと都市周辺からまとまった緑地が減少していた。
 都市の成長とともに市街地が拡大して機能的になり、 そこに住む人々の生活環境水準が向上していくのは自然であるし必要なことであろう。
 しかしながら都市の成長を抑制するのではなく、景観の重要性をふまえた上での開発を行うことは不可能ではない。
 都市によりよい景観を持たせながら成長を促す、その指針を導き出すことは出来ないであろうか。

 本研究においては、熊本市をケーススタディとして、市街地周辺から視認することのできる緑地部に注目し、 景観上重要な、保全を行うのが望ましい地域を定量的に抽出することを目的としている。  

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2.研究の方法
3.土地被覆分類図
4.視線入射角分析
5.仰角分析
6.山容輪郭分析
7.各分析結果の重ね合わせ
8.まとめ・今後の課題

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