景観シミュレーション の技術と方法
どのような方法で景観シミュレーションを実現するか
1.2次元の景観シミュレーションの場合
デジタル画像を操作する・・・モンタージュが基本である。
↑ ソフト:ペイント系ソフト(Photoshopnなど)
ハード:イメージスキャナー,デジタルカメラ,スライドスキャナー,もちろんパソコンも必要
データ:デジタル画像,
長所: 画像的なリアリティが確保できる。
短所: 視点場が固定的 ← ベースになるデジタル画像の視点場に支配される。
事例
大分市府内城の景観シミュレーション(合成モンタージュ画像)
大分市府内城の景観シミュレーション(合成モンタージュ後に邪魔なビルを削除した画像)
2.3次元景観シミュレーションの場合
立体模型をコンピュータの中で作るイメージ
↑ ソフト:3次元モデリングソフト,描画ソフト(レンダリング,ライティング,
レイトレーシング,ラジオシティ・・・・・・・,地形では”カシミール”?)
ハード:パソコン,デジタイザ,スキャナー
データ:建築の3次元データ,地形の標高データ,テクスチャーマッピング
長所: 視点場を自由に設定することが可能
短所: データ入力に時間と労力がかかる。
事例:
大分市中心部の3次元CG画像
大分県九重地域の3次元地形シミュレーション画像
3.VR(ヴァーチャル・リアリティ)を使用する高度な景観シミュレーション
仮想空間の体験を可能にする
↑ ソフト:VRML
ハード:高速なコンピュータ,立体視システムなど
データ:3次元シミュレーションと同じ
長所: 現実空間の体験に近い効果が得られる。
短所: システム構築に費用がかかる。
事例:
ル・コルビュジェ、300万人の現代都市のシミュレーション画像
ル・コルビュジェのサヴォア邸の3次元CGをVRMLで操作
【大分大学建設工学科VR実験室】
4.アニメーションを用いた簡易な疑似VRによる景観シミュレーション
↑ 3次元画像を連続的に再生する
VRではないが、一応空間の中を動く → ウオークスルー
↑ ソフト:3Dモデリングソフト
ハード:高速なパソコン
データ:3次元シミュレーションと同じ
長所: 安い価格
短所: VRのようにリアルタイムで視点場・視対象を変更できない。
事例:
○現状モデル:Movie
○120%モデル:Movie
○ 60%モデル:Movie
○全体:Movie
ソウルの南大門の3次元CGとアニメーション