色彩や光をシミュレートする of 佐藤誠治 建築・都市計画研究室

色彩や光をシミュレートする

○色彩は景観の重要なテーマの一つ
都市景観における景観要素の色彩は多くの自治体の景観形成計画や景観条例においても 対象になっているように景観における最も主要なテーマの一つである。ビルの外壁,屋根 ,舗装面,看板などの色彩シミュレーションは景観シミュレーションの主要な課題である 。シミュレーションの方法としては3次元CGによるもの,ペイント系ソフトによるもの などがある。前者は描画する景観モデルにRGBに分解した色彩を与える手法で可能とな る。後者は画像処理の手法によりピクセル単位で色彩を与えて変化させ,景観の色彩のバ リエーションを得るものである。

○テクスチャーマッピング
建築の外観をシミュレーションする場合に、仕上げ材のテクスチャーを変化させてみるのも、色彩のシミュレーションの一環であろう。この場合はテクスチャーマッピングの手法がとられる。

○時間のシミュレーション
シミュレーションの時間設定が夜である場合は景観場に果たす照明の役割は大きい 。とくにライトアップなどの夜間景観の重要性が増している現在,景観シミュレーション における光の効果をねらったものも見られるようになった。さらに光の環境としては空気 遠近法(いわゆるデプスキュー)を取り入るなど景観シミュレーション画像の高度化手法 によるリアリティ化の手法もみられる。



b7-01.jpgビルディングの外壁の色彩シミュレーション

b7-05.jpgビルディングの外壁の色彩シミュレーション

plala.jpgプララ千葉の夜間景観シミュレーション(奥村組ほか)


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