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- Miyake's Study -

◇卒業論文


『ランドサットTMデータを用いた市街地・緑地環境変化の基礎的解析』

土地被覆分布特性の把握

◇2次元的分布特性
 
  ここでは土地被覆分類を用いて大分市の経年変化を2次元的に把握する。下図は1987年、1993年、1998年の大分市の土地被覆分類図である。また図3−4〜図3−6は、その土地被覆分類図を三次元で描画したものである。今回は分類カテゴリーとして、『市街地、緑地、水田、畑地、草地、水域』の6カテゴリーとした。 土地被覆割合の確認 ここでは土地被覆割合を数値的に把握する。図表は1987年、1993年、1998年までの土地被覆割合を表わしたものである。1987年から1998年にかけて市街地割合が増加し、緑地割合が減少しているのがわかる。市街地の増加数として5889メッシュ、緑地の減少数として8558メッシュであった。

◇土地被覆割合の確認

  ここでは土地被覆割合を数値的に把握する。図表は1987年、1993年、1998年までの土地被覆割合を表わしたものである。1987年から1998年にかけて市街地割合が増加し、緑地割合が減少しているのがわかる。市街地の増加数として5889メッシュ、緑地の減少数として8558メッシュであった。

◇土地被覆変化の視覚的考察

  これは1987年、1998年の土地被覆分類データを用い、市街地以外のカテゴリーから市街地へ変化した部分だけを抽出し描画させたものである。高江ニュータウン、けやき台、米良周辺、大在地区など、新たに造成された住宅地や市街地、高速道路の広がりの様子が顕著に現れている。

◇6地区別土地被覆分布特性の把握

  ここでは大分市を大分、鶴崎、大南、稙田、大在、坂ノ市の6地区に分け、それぞれの地区の土地被覆の経年変化を分析する。下図は大分市における6地区の位置関係を表した図である。

  右の図は、6地区別に土地被覆分類をグラフと表にしたものである。グラフの形が変化の割合をよく表していると思われる。 大分地区においては、1987年では同じくらいの割合で分布していたが、1998年では市街地が増加し緑地との差がひらいている。鶴崎地区においても、市街地割合の増加、緑地の減少が進んでいる。大在地区においては、1987年のみ緑地割合のほうが市街地割合をかろうじて上回っている。しかしその後市街地増加が著しく、またそれに伴って緑地の減少も進み、市街地割合と緑地割合との差が広がっている。坂ノ市地区においては、緑地の減少もほとんど見られず市街地増加も小さい。



  下左は各地区の市街地増加率をグラフと表にしたものであり、また下右は各地区の緑地減少率をグラフと表にしたものである。大分市の中心である大分地区での市街地増加が大きい。鶴崎、大在地区の増加率も高く大分地区と合わせて市街化の中心になっていると思われる。また緑地の減少率も高い。特に大在地区では総メッシュに対する市街地割合が特に高くなっており市街化の進行が著しく、また緑地減少率が高く総メッシュに占める緑地割合がかなり小さくなっている。大南地区、坂ノ市地区では市街地増加率は高いが総メッシュに対する市街地割合が低いので市街地の拡大はあまりみられない。また緑地の減少数は多いが、緑地割合も高いので減少数としてはあまり高くない。

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