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- Miyake's Study -

◇卒業論文


『ランドサットTMデータを用いた市街地・緑地環境変化の基礎的解析』

土地被覆分布特性の把握 (3次元)

◇ 特化係数を用いた土地被覆分布の地域間比較

解析手法

 特化係数は、大分市6地区の土地被覆分類6カテゴリーの構成比或いは比率を、全域のそれと比較することによりどの地区がどのカテゴリー分布に特化しているかを数量的に把握するために用いる指標である。
 各地区のカテゴリー別構成比をRacとする。又、全域のそれをRcとすれば、カテゴリーcの特化係数Sacは以下の式により与えられる。なお、aは地区の属性である。

                                


 この指標を用いると、特化係数Sacが1を上まわり、大きくなるにつれて、その地区aにおけるカテゴリーcは、その地区において特徴的な立地傾向を示しているカテゴリーであるといえる。0に近づくにつれて、前述と逆のことがいえる。
 ここでは、市街地と緑地についての特化係数の解析結果を示す。



解析結果

 解析結果の経年変化を市街地は上に、緑地は下に示す。
 市街地では、特徴的な立地傾向を示しているのは大分、大在、鶴崎、稙田地区である。又、その他の地区は低い立地傾向を示している。緑地では、大南、坂ノ市地区が特徴的な立地傾向を示しているのが分かる。又、他の地区は市街地の特化係数で特徴的な立地傾向を示していた地区であり、市街地の結果と緑地の結果が対象的になっていることが分かる。
 市街地の特化係数が低下するのは、当該地区の市街地についての構成比が低下しているのではなく、全域における市街地の構成比が増加することに起因している。又、緑地の特化係数が増加するのは、市街地の特化係数の低下と逆のことがいえる。

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