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- Miyake's Study -

◇卒業論文


『ランドサットTMデータを用いた市街地・緑地環境変化の基礎的解析』

土地被覆分布特性の把握 (3次元)

◇3次元的分布特性

1)傾斜度と土地被覆について

  下の図表は傾斜度別に土地被覆分布をグラフと表にしたものである。市街地は0°〜5°の範囲に集中している。緑地のほうは5°〜10°に多く分布している。0°〜5°の範囲において、1987年では緑地割合の方が市街地割合よりも大きかったが、1998年では市街地の割合の方が大きくなっており、市街化が0°〜5°の範囲に集中していることがわかる。15°を超えると市街地と分類されるメッシュはほとんど見られない。 下の図表は傾斜度別に市街地と緑地の経年変化をグラフと表にしたものである。市街地が0°〜5°に集中しているので増加数もやはり0°〜5°に集中している。15°以上には市街地変化はほとんどみられない。また緑地の減少の方も市街地増加に伴って0°〜5°に集中している。5°〜10°、10°〜15°の範囲において緑地の減少の割に市街地の増加が少ないのは、水田、畑地、草地と分類されたメッシュの数が増加していることから、開発中の土地などが水田、畑地、草地と分類されその差がうまれたものと思われる。

2)標高と土地被覆について

  下の図表は標高別に土地被覆分布をグラフと表にしたものである。市街地は0m〜12.5mに市街地は集中している。また市街地と緑地の割合の差が大きい。緑地は50m〜200mに多く分布している。200m以上にも市街地として分類されたメッシュが出ている 下の図表は標高別に市街地と緑地の経年変化をグラフと表にしたものである。ここでは0m〜12.5mの範囲での増加が著しい。100mまでは市街地の増加がみられる。表の0m〜12.5mの範囲で市街地の増加数の割に増加率が低いのは、市街地のメッシュ数の0m〜12.5mの範囲の総メッシュ数に占める割合が大きいので増加率としてはあまり高くない。50m〜100mの範囲で緑地の減少が著しいが、市街地の増加数はその割に小さい。これも水田、畑地、草地と分類されたメッシュの数が増加していることから、開発中の土地などが水田、畑地、草地と分類されその差がうまれたものと思われる。数値的には、市街地の増加が1729メッシュ、水田、畑地、草地と分類されたメッシュ数の増加が1127メッシュ、合計して2856メッシュとなり、これは緑地の減少数2928メッシュと近似している。

3)土地被服分類図の3次元画像

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